N2(文法分析)

【N2文法解説】~やら~やら|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~やら~やら」の説明です。

 

用法

接続

N・V辞書形・いA~い+やら+(同様)+やら

 

意味

  • ~や~など。
  • ~たり~たり。

 

例文

  • 財布の中にカードやらレシートやらが入っている。
  • 田中さんの部屋はやらやらで散らかっている。
  • 私の机の上はプリントやらボールペンやらが置いてある。
  • 寝坊するやら忘れ物をするやらでひどい1日だった。
  • 昨日は雨が降るやら強い風が吹くやらで、どこへも行かなかった。
  • 娘が結婚するのはうれしいやら寂しいやらで複雑な気持ちだ。
  • 昨日は頭が痛いやら気持ちが悪いやらで、ずっと寝ていた。
たのすけ
たのすけ
どちらかというとネガティブな例文が多いです。注意事項②を見てください。

 

注意事項

  1. 同じグループのものを並べる。
  2. はっきり限定できないことや、いろいろあって大変だ、複雑だ、面倒だと思うことに使われることが多い。

 

類似文型との違い

~や~など

  • 例を示す一般的な言い方。 (例)冷蔵庫の中に卵牛乳などがある。
  • 名詞にしか接続しない。

 

~だの~だの

  • 意味は「~や~など」
  • 話し言葉。
  • 話者の不満や非難の感情が込められることが多い。 (例)母は買い物へ行けだの手伝えだの、うるさい。
  • 「~だの~だの」の方が、「~やら~やら」よりも話者の感情が強い。

【参考】~だの~だの

 

~とか~とか

  • 意味は「~や~など」
  • 話し言葉も書き言葉も可能。ただし、話し言葉で使う場合カジュアルな言い方になるため、目上の人に使うと失礼になる。
  • 話者に嫌な気持ちはない。 (例)誕生部にケーキとかとかをもらった。

【参考】~とか~とか

 

~のやら~のやら

  • 意味は「~のか、それとも~のか」
  • 相反する事柄「ある・ない」「~ている・~ていない」を使う。
  • どんな様子かわからないとき、どうしたらいいのか判断に困る場合に使うことが多い。 (例)父は料理が上手なのやら下手なのやら、よくわからない。

【参考】~のやら~のやら

 

~たり~たり

  • 接続は動詞のみ。 (例)休みの日、映画を見り買い物したりする。

【参考】「~たり~たり」を教えるときの5つ注意点|日本語文法の基礎知識 

 

 

以上、たのすけでした。

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