できる日本語

【教案】できる日本語|初級L11(ST3)

たのすけ
たのすけ
できる日本語の初級L11(ST3)の教案です。L12(ST1)はこちらです。
教案の見方

N:名詞、V:動詞、イA:い形容詞、ナA:な形容詞
青枠:板書
赤枠:注意・ポイント

【概要】できる日本語 初級L11(ST3)

Can-do

Can-do
自分の生活や身近な話題について友達や周りの人と話すことができる。
ST3友達と「友達言葉」を使って話すことができる。

 

学習項目

学習項目
ST3友達言葉

 

【教案】できる日本語 初級L11(ST3)

Can-doの確認

友達と「友達言葉」を使って話すことができる。

 

状況イラストの確認

  • ここはどこですか。
  • 何曜日ですか。
  • 誰と話していますか。

 

たのすけ
たのすけ
この課では、いよいよ普通形を勉強します…!教案ではチャレンジのとおりに導入をしていますが、動詞の普通形→イ形容詞の普通形→ナ形容詞・名詞の普通形を順番に進めていくなど、学習者にとって『どの順番がわかりやすいか』を考えて、進め方を変えるといいと思います。

【チャレンジ1-1】友達言葉

チャレンジの絵

(上のイラスト)

T:ダニエルさんとマリヤムさんが話しています。二人はクラスメイトですね。(ダニエルさんの吹き出しを指して)ダニエルはマリヤムさんに何と言っていますか。
S:よく映画を見ますか。
T:マリヤムさんは何と言いますか。
S:はい、見ます。
T:いいですね。では、CDを聞きましょう。

(CDを聞く)

T:ダニエルさんはマリヤムさんに何と言いましたか。
S:マリヤムさんはよく映画を見る
T:マリヤムさんは何と答えましたか。
S:うん。見る。

(板書をして、リピート)

Q:マリヤムさんはよく映画を見る
A:うん見る

T:「よく映画を見る?」「うん。見る」みなさん、この言い方を聞いたことがありますか?今日は「見る?」「うん。見る」の言い方を勉強します。

 

たのすけ
たのすけ
一番最初に今まで勉強してきた文のスタイルとは違うことを提示してから始めるといいと思います。

文のスタイルの提示

T:Sさんはよく映画を見ますか。
S:はい、見ます。
T:どんな映画を見ますか。
S:アクション映画を見ます。
T:そうですか。この言い方は勉強しました。でも、今日は家族・友達と話すときに使う言い方を勉強します。
T:友達と話す時は、「よく映画見る?」「うん、見るよ」「どんな映画を見る?」「アクション映画を見るよ」と言います。

【丁寧形】
A:よく映画を見ますか。
B:はい、見ます。
A:どんな映画を見ますか。
B:アクション映画を見ます。

【普通形】
A:よく映画(を)見る?
B:うん、見る(よ)。
A:どんな映画(を)見る?
B:アクション映画(を)見る(よ)。

T:(丁寧形の板書を指しながら)「見ますか」は丁寧形と言います。ポライト(polite)な言い方です。例えば、みなさんが先生に言います、アルバイトの店長に言います、店員がお客に言います、初めて会った人に言います。(普通形の板書を指しながら)「見る?」は普通形と言います。家族や友達と話すとき使います。

 

たのすけ
たのすけ
チャレンジ①-1では、動詞の現在形・否定形の普通形を勉強します。

動詞の現在・現在否定の普通形の導入

T:では、普通形を勉強しましょう。「見ます」の普通形は「見る」でした。「行きます」の普通形は「行く」、「食べます」の普通形は「食べる」、「来ます」の普通形は「来る」です。見る・行く・食べる・来る・・・これは動詞の何形ですか?
S:辞書形です。
T:そうです。「行きます」の普通形は「行く」、動詞の辞書形です。「食べます」の普通形は「食べる」、動詞の辞書形です。友達と話すときは普通形を使いますから、辞書形を使います。例えば、「日曜日、新宿へ行く?うん、行く」「チョコレート食べる?うん、食べる」です。

(板書して、リピート)

<丁寧形>  <普通形>(Vじしょ形)

見ます  →  見る
行きます →  行く
食べます →  食べる
来ます  →  来る

T:次に、見ません・行きません・食べません・来ません・・・「ません」の普通形を勉強しましょう。「見ません」の普通形は「見ない」、「行きません」の普通形は「行かない」です。見ない・行かない・・・これは動詞の何形ですか?
S:ナイ形です。
T:そうです。「~ません」の普通形はナイ形です。じゃあ、「食べません」の普通形はナイ形ですから何ですか?
S:食べない
T:いいですね。「来ません」の普通形は?
S:来ない
T:はい、いいですね。

(板書して、リピート)

<丁寧形>   <普通形>(Vナイ形)

見ません  →  見ない
行きません →  行かない
食べません →  食べない
来ません  →  来ない

  • 「できる日本語」初級L9ST1のチャレンジ①で辞書形、初級L10ST2のチャレンジ②でナイ形を学習している。

練習

①変換練習1

(例)T:飲みます S:飲む

*普通形肯定(辞書形)と普通形否定(ナイ形)のミックスが難しければ、順番にするとよい。

②変換練習2

(例)T:ジュースを飲みます S:ジュースを飲む

③別冊:言ってみようP41(1)-1

④本冊:言ってみよう P198(1)-1

*本冊言ってみようの例を使って、以下のことを説明する。

  • 普通形の疑問文はイントネーションが上がる。(例)日本のドラマ見る?↑
  • 書くときは、疑問文の最後は「。」ではなく「?」を使う。
  • 省いてもOKな助詞がある。「を・に・へ」など、なくても意味が通じる助詞。(例)日本のドラマ(を)見る?
  • はい→うん、いいえ→ううん、になる。

 

【チャレンジ1-2】友達言葉

チャレンジの絵

T:ダニエルさんとマリヤムさんが話しています。ダニエルさんはマリヤムさんに何を聞いていますか。
S:どんな映画が好きですか。
T:マリヤムさんは何と答えますか。
S:アクション映画が好きです。
T:では、CDを聞きましょう。

(CDを聞く)

T:ダニエルさんはマリヤムさんに何と聞いていましたか。
S:どんな映画が好き?
T:マリヤムさんは何と答えましたか。
S:アクション映画が好き

(板書をして、リピート)

Q:どんな映画が好き
A:アクション映画が好き

 

たのすけ
たのすけ
チャレンジ①-2では、形容詞の現在形・否定形の普通形を勉強します。別冊言ってみよう(1)-2の練習2では名詞の普通形も出てくるので、ここで勉強します。

イ形容詞の現在・現在否定の普通形の導入

T:次は形容詞の普通形を勉強します。イ形容詞は簡単です。「です」をサヨナラです。「おいしいです」の普通形は?
S:おいしい
T:「おいしくないです」の普通形は?
S:おいしくない
T:「忙しいです」の普通形は?
S:忙しい
T:「忙しくないです」の普通形は?
S:忙しくない
T:そうです。イ形容詞は簡単ですね。「いいです」は気を付けましょう。「いいです」の普通形は「よい」、「よくないです」の普通形は「よくない」です。

(板書して、リピート)

<丁寧形>      <普通形>

おいしいです     →  おいしい
いそがしいです    →  いそがしい
おいしくないです   →  おいしくない
いそがしくないです  →  いそがしくない
★いいです      →  よい
★よくないです    →  よくない

練習

①変換練習1

(例)T:新しいです S:新しい

②変換練習2

(例)T:このかばん・新しいです S:このかばんは新しい

③別冊:言ってみようP41(1)-2、練習1

 

ナ形容詞の現在・現在否定の普通形の導入

T:次にナ名詞の普通形を勉強しましょう。Sさん、ナ形容詞を教えてください。
S:好きです
T:「好きです」の普通形は「好きだ」です。ナ形容詞は「です」がサヨナラ、「~だ」です。「上手です」の普通形は?
S:上手だ
T:そうです。じゃあ、「好きじゃありません」の普通形は?
S:好きじゃあり・・・
T:「~じゃありません」は、「ありません」が「ない」です。「好きじゃありません」の普通形は?
S:好きじゃない
T:「上手じゃありません」の普通形は?
S:上手じゃない

(板書して、リピート)

<丁寧形>       <普通形>

好きです      →  好き
上手です      →  上手
好きじゃありません →  好きじゃない
上手じゃありません →  上手じゃない

 

名詞の現在・現在否定の普通形の導入

T:次に名詞の普通形を勉強しましょう。名詞はナ形容詞と同じです。「学生です」の普通形は?
S:学生・・・だ
T:そうです。ナ形容詞は「だ」がありますから、名詞も同じです。「学生です」の普通形は「学生だ」です。「学生じゃありません」の普通形は?
S:学生じゃない
T:はい、そうですね。

(板書して、リピート)

<丁寧形>       <普通形>

学生です      →  学生
学生じゃありません →  学生じゃない

練習

*ナ形容詞と名詞は活用が一緒なので、ミックスして練習する。

①変換練習1

(例)T:大変です S:大変だ

②変換練習2

(例)T:アルバイト・大変です S:アルバイトは大変だ

③別冊:言ってみよう P41(1)-2、練習2

*別冊言ってみようの例を使って、以下のことを説明する。

  • 友達言葉で会話をするとき「だ」はつけない。(例1)私は寿司が好き。(例2)A:アルバイトは大変? B:ううん、大変じゃない(よ)。

④本冊:言ってみよう P198(1)-2

 

たのすけ
たのすけ
チャレンジ①-3では、過去形の普通形を勉強します。

【チャレンジ1-3】友達言葉

チャレンジの絵

T:アンナさんとナタポンさんが話しています。(アンナさんの「週末」の吹き出しを指して)アンナさんはナタポンさんに何と言っていますか。
S:週末、何をしましたか。
T:(ナタポンさんの吹き出しを指して)ナタポンさんは何と答えますか。
S:浅草へ行きました。祭りを見ました。
T:(アンナさんの「どう」を指して)何と聞きますか。
S:どうでしたか。
T:ナタポンさん、どうでしたか?
S:おもしろかったです。/楽しかったです。
T:アンナさんとナタポンさんは友達ですね。では、どんな言葉で話していますか。CDを聞きましょう。

(CDを聞く)

T:アンナさんはナタポンさんに週末・・・、何と聞きましたか。
S:週末、何をした?
T:ナタポンさんは何と言いましたか。
S:浅草へお祭りを見に行った
T:そうですね。その後、アンナさんは何と聞きましたか。
S:どうだった
T:ナタポンさんは何と答えましたか。
S:おもしろかったよ

(板書して、リピート)

A:週末、何をした
B:浅草へお祭りを見に行った
A:どうだった
B:おもしろかったよ。

T:次は、何をしましたか、行きました、どうでしたか、おもしろかったです・・・友達と話すときの普通形のパスト(past/過去形)を勉強します。

 

動詞の過去・過去否定の普通形の導入

T:「行きました」の普通形は「行った」です。「見ました」の普通形は「見た」です。「来ます」の普通形は「来た」です。行った・見た・来た・・・動詞の何形ですか?
S:タ形です。
T:そうです。動詞のの過去形(パスト/past)のポジティブ(positive)は、動詞のタ形です。

(板書して、リピート)

<丁寧形>      <普通形>(タ形)

行きました    →  行った
見ました     →  見た
来ます      →  来た

T:次は、動詞の過去形(パスト/past)のネガティブ(negative)を勉強しましょう。「行きませんでした」の普通形は「行きませんでした」です。作り方は、まず「行きます」のナイ形を作ります。ナイ形は?
S:行かない
T:「ない」を「なかった」にします。ですから、行きませんでした→行かない→行かなかった、です。「会いませんでした」の普通形は?まず、「会います」のナイ形は?
S:会わない
T:じゃあ、「ない」を「なかった」にすると?
S:会わなかった
T:そうです。「会いませんでした」の普通形は、会いません→会わない→会わなかった、です。「ありませんでした」の普通形は?
S:ない・・・なかった
T:はい、そうです。「見ませんでした」の普通形は?
S:・・・見ない・・・見なかった?
T:そうです。「見ませんでした」の普通形は「見なかった」です。じゃあ、「しません」の普通形は?
S:しない・・・しなかった
T:そうです。「来ませんでした」の普通形は?
S:来ない・・・来なかった
T:はい、いいですね。「~ませんでした」の普通形は、まずナイ形を作って、「~ない」を「~なかった」にします。

(板書して、リピート)

<丁寧形>       <ナイ形>   <普通形>(~ない→~なかった)

行きません    →  行かない  → 行かなかった
ありません    →  ない    → なかった
見ません     →  見ない   → 見なかった
します      →  しない   → しなかった
来ます      →  来ない   → 来なかった

たのすけ
たのすけ
過去形の否定は「ない」を「なかった」にしていますが、「い」を取って「かった」をつけるという説明でもいいと思います。(例)行かな→行かなかった 学習者にとって、わかりやすい方で教えるのがいいと思います。

 

まとめとして、動詞の普通形を表でまとめて提示するとよい。

丁寧形普通形
行きます行く(辞書形)
行きません行かない(ナイ形)
行きました行った(タ形)
行きませんでした行かなかった(ナイ形:~ない→~なかった)

 

練習

①変換練習1

(例)T:飲みました S:飲んだ

*普通形の過去と過去否定のミックスが難しければ、順番にするとよい。

②変換練習2

(例)T:昨日・ワイン・飲みました S:昨日、ワインを飲んだ

③別冊:言ってみようP42(1)-3、練習1

 

イ形容詞の過去・過去否定の普通形の導入

T:次は、イ形容詞の過去形(パスト/past)を勉強しましょう。「おいしいです」の過去形は?
S:おいしかったです
T:「おいしかったです」の普通形は「おいしかった」です。イ形容詞の過去の普通形は「です」がサヨナラです。簡単ですね。「忙しかったです」の普通形は何ですか?
S:忙しかった
T:いいですね。次は、過去のネガティブを勉強しましょう。「おいしくありません」のネガティブは?
S:おいしくないです
T:そうです。「おいしくないです」の普通形は「おいしくない」です。イ形容詞の過去のネガティブも「です」がサヨナラです。簡単ですね。「忙しくなかったです」の普通形は?
S:忙しくない
T:はい、そうですね。じゃあ、「よくなかったです」の過去形は?
S:よくなかったです
T:「よくなかったです」の普通形は?
S:よくなかった

(板書して、リピート)

<丁寧形>      <普通形>

おいしかったです   →  おいしかった
いそがしかったです  →  いそがしかった
おいしくなかったです →  おいしくなかった
いそがしくなかったです  →  いそがしくなかった

 

まとめとして、イ形容詞の普通形を表でまとめて提示するとよい。

丁寧形普通形(~です→~です
おいしいですおいしい
おいしくないですおいしくない
おいしかったですおいしかった
おいしくなかったですおいしくなかった

 

練習

①変換練習1

(例)T:暑かったです S:暑かった

*普通形の過去と過去否定のミックスが難しければ、順番にするとよい。

②変換練習2

(例)T:昨日・暑かったです S:昨日、暑かった

 

ナ形容詞・名詞の過去・過去否定の普通形の導入

T:次は、ナ形容詞と名詞の過去形(パスト/past)を勉強しましょう。「好きです」の過去形は?
S:好きでした
T:「好きでした」の普通形は「好きだった」です。「上手です」の過去形は?
S:上手でした
T:「上手でした」の過去形は?
S:上手・・・だった
T:そうです。「上手でした」の普通形は「上手だった」です。ナ形容詞の過去形の普通形は「でした」がサヨナラ「だった」です。「好きでした」は「好きだった」、「上手でした」は「上手だった」です。

T:次は過去形のネガティブの普通形を勉強しましょう。「好きじゃありませんでした」の普通形は「好きじゃなかった」です。「上手じゃありませんでした」の普通形は?
S:上手・・・じゃなかった?
T:はい、そうですね。「上手じゃありませんでした」の普通形は「上手じゃなかった」です。ナ形容詞の過去形のネガティブの普通形は「~じゃありませんでした」が「~じゃなかった」です。

T:次は名詞を勉強しましょう。名詞はナ形容詞と同じです。ナ形容詞と同じですから、「学生でした」は?
S:学生だった?
T:そうです。「学生でした」は「学生だった」、「休みでした」は?
S:休みだった
T:そうです。「学生はありませんでした」は?
S:学生じゃなかった
T:「休みじゃありませんでした」は?
S:休みじゃなかった
T:はい、いいですね。名詞とナ形容詞は同じですから、「~でした」は「~だった」、「~じゃありませんでした」は「~じゃなかった」です。

(板書して、リピート)

<丁寧形>            <普通形>

好きでした         →  好きだった
好きじゃありませんでした  →  好きじゃなかった
学生でした         →  学生だった
学生じゃありませんでした  →  学生じゃなかった

 

まとめとして、ナ形容詞と名詞の普通形を表でまとめて提示するとよい。

【ナ形容詞】

丁寧形普通形
好きです好きだ(~です→~だ)
好きじゃないです好きじゃない(~です→~×)
好きでした好きだった(~でした→~だった)
好きじゃありませんでした好きじゃなかった(~じゃありませんでした→~じゃなかった)

 

【ナ形容詞】

丁寧形普通形
学生です学生だ(~です→~だ)
学生じゃないです学生じゃない(~です→~×)
学生でした学生だった(~でした→~だった)
学生じゃありませんでした学生じゃなかった(~じゃありませんでした→~じゃなかった)

 

練習

①変換練習1

(例)T:簡単でした S:簡単だった

*普通形の過去と過去否定のミックスが難しければ、順番にするとよい。

②変換練習2

(例)T:テスト・簡単でした S:テストは簡単でした

③別冊:言ってみようP42(1)-3、練習2

④本冊:言ってみようP199(1)‐3

 

たのすけ
たのすけ
チャレンジ①-4では、文の普通形を勉強します。

【チャレンジ1-4】友達言葉

チャレンジの絵

T:パクさんとマルコさんが話しています。マルコさんは何を持っていますか。
S:雑誌です。
T:パクさんはマルコさんの雑誌が見たいです。マルコさんに何と言いますか。
S:その雑誌を見せてください。/その雑誌を見てもいいですか。
T:では、CDを聞きましょう。

(CDを聞く)

T:パクさんはマルコさんに何と言っていましたか。
S:その雑誌を見せて
T:そうですね。パクさんとマルコさんは友達ですから、友達言葉を使いました。「見せて」です。

(板書して、リピート)

その雑誌を見せて

T:次は文(センテンス・sentence)の普通形を勉強しましょう。

たのすけ
たのすけ
教科書P284に文の普通形が表でまとまっているので、これを活用して確認するといいです。

導入

T:テキストのP284を見てください。「食べたいです」の普通形は?
S:食べたい
T:「食べています」の普通形は?
S:食べている
T・・・・(上から順に文の普通形を確認する)

*下記はテキストに載っていないので、別途説明。

T:「~ませんか」は「~ない?」です。例えば、「今晩、一緒にご飯を食べませんか」は「今晩、一緒にご飯を食べない?」です。「一緒に行きませんか?」は「一緒に行かない?」です。

*表などを準備して、書き込みながらやるといいです。

(板書)

<丁寧形>          <普通形>

  • ~たいです。      → ~たい。
  • ~ています。      → ~ています。
  • ~ことができます。   → ~ことができる。
  • ~てもいいです。    → ~てもいい。
  • ~たほうがいいです。  → ~たほうがいい。
  • ~ことがあります。   → ~たことがある。
  • ~てはいけません。   → ~てはいけない。
  • ~なければなりません。 → ~なければならない。
  • ~なくてもいいです。  → ~なくてもいい。
  • ~ませんか。      → ~ない?
  • 人を誘う「~ない?」はなかなか定着しないので、繰り返し練習が必要。

練習

①変換練習1

(例)T:行きたいです S:行きたい

②変換練習2

(例)T:アメリカ・行きたいです S:アメリカへ行きたいです

②別冊:言ってみよう P42(1)-4

③本冊:言ってみよう P199(1)-4

*本冊言ってみようの例を使って、以下のことを説明する。

  • 「はい、いいですよ」は「うん、いいよ」になる。

 

たのすけ
たのすけ
チャレンジ①-5では、「から」を使ったときの普通形の言い方を勉強します。

【チャレンジ1-5】友達言葉

チャレンジの絵

T:パクさんは雑誌を見ています。(パクさんの吹き出しを指して)パクさんはマルコさんに何と言いますか。
S:スイーツ食べ放題に一緒に行きませんか。
T:二人は友達ですから、普通形を使うと「行きませんか」は?
S:行かない?
T:いいですね。(マルコさんの「土曜日」の吹き出しを指して)マルコさんは何と言いますか。
S:土曜日はどうですか?
T:友達ですから?
S:土曜日はどう?
T:(パクさんの「アルバイト」の吹き出しを指して)パクさんは何と言いますか。
S:アルバイトがあります。
T:(マルコさんの「日曜日」の吹き出しを指して)マルコさんは何と聞きますか。
S:日曜日はどう?
T:では、CDを聞きましょう。

(CDを聞く)

T:パクさんはマルコさんに「マルコさん、今度一緒に行かない?」と聞きましたから、マルコさんは「土曜日はどう?」と言いました。その後、パクさんは何と言いましたか。
S:土曜日はアルバイトがあるから・・・

(板書して、リピート)

土曜日はアルバイトがあるから・・・。

導入

T:L6ST1で「アルバイトがありますから」を勉強しました。友達と話すときは、普通形にを使います。「から」の前を普通形にします。ですから、「アルバイトがあるから」です。
T:AさんはBさんに「今日の午後、一緒に遊びに行かない?」と言いました。でも、Bさんは明日テストがありますから、勉強したいです。Aさんに何と言いますか?
S:明日はテストがあるから、勉強します。
T:そうです。BさんはAさんに「明日はテストがあるから、勉強する」と言います。

T:Bさんはダメですから、AさんはCさんに「今日の午後、一緒に遊びに行かない?」言いました。Cさんは今日の午後、忙しいです。CさんはAさんに何と言いますか。
S:忙しいですから
T:AさんとCさんは友達です。友達のとき、「から」の前は普通形です。「忙しいですから」は?
S:忙しいから
T:そうですね。普通形を使いますから「忙しいから」です。

T:Aさんは毎日コーヒーを飲んでいます。BさんはAさんに「Aさん、毎日コーヒーを飲んでいるね」と言いました。Aさんは「好きですから、毎日コーヒーを飲んでいる」と言いました。あれ、AさんとBさんは友達です。友達と話すとき、「から」の前は普通形ですから、「好きですから」は何と言ったらいいですか?
S:好きだ・・・から?
A:そうです。「好きだから」です。「好きだから、毎日コーヒーを飲んでいる」です。

(板書)

  • 明日はテストがあるから、勉強する。
  • 忙しいから…。
  • 好きだから、毎日コーヒーを飲んでいる。

★ ふつう形 + から

T:ナ形容詞と名詞の普通形は「~だ」ですから、「~だから」です。「好きだから」「下手だから」「休みだから」です。

  • 「できる日本語」初級L6ST1のチャレンジ②で用事があるときに断る「~がありますから」を既習。(例)すみません、アルバイトがありますから。

練習

①変換練習

(例)T:好きですから、食べたいです S:好きだから、食べたい

②作文練習

(例)______から、どこへも行きませんでした。

③別冊:言ってみよう P42(1)-5

④本冊:言ってみよう P200(1)-5

*本冊言ってみようの例を使って、以下のことを説明する。

  • いいですね→いいね (例)A:一緒に映画を見に行かない? B:いいね。
  • そうですか→そっか (例)A:明日はアルバイトがあるから。 B:そっか。
  • すみません→ごめん (例)A:一緒に夜ご飯を食べない? B:ごめん、アルバイトがあるから。

 

たのすけ
たのすけ
チャレンジ①-6では、「けど」を使った言い方を勉強します。

【チャレンジ1-6】友達言葉

チャレンジの絵

T:マルコさんとパクさんは雑誌を見て話しています。二人は一緒に食べ放題に行きましょう、と話しています。(マルコさんの吹き出しを指して)マルコさんはパクさんに何と言っていますか。
S:どこへ行きますか。
T:二人は友達ですから、普通形を使うと?
S:どこへ行く?
T:いいですね。(パクさんの「オレンジ」の吹き出しを指して)何と言いますか。
S:オレンジはどうですか?あ、どう?
T:友達ですから、「どう?」がいいですね。(パクさんの「¥2,500」を指して)何と言いますか。
S:2,500円です。
T:食べ放題は2,500円です。2,500円は高いですか、安いですか。
S:高いです。
T:そうですよね。2,500円は高いです。(パクさんあのおいしそうに食べる吹き出しを指して)高いです。でも?
S:おいしいです。
T:では、CDを聞きましょう。

(CDを聞く)

T:パクさんは「オレンジはどう?」と聞きました。(パクさんのおいしそうに食べるイラストを指して)その後、何と言いましたか。
S:高いけど、おいしいよ

(板書して、リピート)

高いけど、おいしいよ。

導入

T:L4ST1で「が」を勉強しました。高いですが、おいしいです。友達と話すときは、「が」じゃなくて「けど」を使います。「けど」の前は普通形です。ですから、「高いですが、おいしいです」は「高いけど、おいしいです」になります。

T:みなさん、日本の生活はどうですか?
S:楽しいです。/大変です。
T:そうですか。日本の生活は楽しいですが、大変ですね。じゃあ、「けど」を使って言いましょう。「けど」の前は普通形ですから、日本の生活は・・・
S:日本の生活は楽しいけど、大変
T:いいですね。日本の生活は大変だけど、楽しい。もいいですね。

T:昨日は日曜日でした。でも、忙しかったです。ですから、私は働きました。
S:え~、先生大変です。
T:普通形を使うと、「昨日は日曜日だったけど、働いた」です。

(板書)

  • 日本の生活は楽しいからけど、大変。
  • 日本の生活は大変だけど、楽しい。
  • 昨日は日曜日だったけど、はたらいた。

★ ふつう形 + けど、~。

たのすけ
たのすけ
言ってみようの別冊・本冊ともに、イ形容詞・ナ形容詞・名詞しか出てこないので、動詞はあえて導入しません。
  • 「できる日本語」初級L4ST1のチャレンジ⑦で「~が、~」を既習。(例)私の町は大きくないですが、いい町です。

練習

①変換練習

(例)T:休みでした S:休みだったけど

②作文練習

(例)______けど、______。

③別冊:言ってみよう P42(1)-6

④本冊:言ってみよう P200(1)-6

*本冊言ってみようの例を使って、以下のことを説明する。

  • ②の「少し遠いけど、きれいだよ」は注意が必要。終助詞を使うとき、ナ形容詞と名詞は「だ」がある。(例)きれいよ。/大変ね。

 

やってみよう

①CDを聞いて答える。

②ロールプレイをする。

 

 

以上、たのすけでした。

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恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

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