N:名詞、V:動詞、イA:い形容詞、ナA:な形容詞
青枠:板書
赤枠:注意・ポイント
目次
【概要】できる日本語 初級L9(ST1)
Can-do
Can-do | |
課 | サークルや交流イベントに参加したとき、自分の好みや趣味を離したり相手に質問したりすることができる。 |
ST1 | 趣味について話したり質問したりすることができる。 |
学習項目
学習項目 | |
ST1 | Vることです |
いつも・よく・ときどき・あまり・全然 | |
でも | |
[期間]に[~回・冊・本] / 助数詞 |
【教案】できる日本語 初級L9(ST1)
話してみよう
絵を見ながら、TからSに質問をする。以下、質問例。
(左上)
- これは何ですか。
- Sさんは休みの日、テニスをしますか。誰としますか。
- Sさんはスポーツが好きですか。
(右上)
- この人は何をしていますか。
- Sさんも漫画を描きますか。
- 日本の漫画を読みますか。
- 日本の漫画で何がいちばん好きですか。
- 〇〇と△△とどちらが面白いですか。(学習者が好きなアニメや漫画で質問する)どうしてですか。
(左下)
- ここはどこですか。
- 休みの日、山へ行きますか。誰と行きますか。
(右下)
- この人は何をしていますか。
- Sさんはギターを弾きますか。よく弾きますか。
- 音楽を聞きますか。
- 音楽で何がいちばん好きですか。
- 〇〇と△△とどちらが好きですか。(学習者の好きな歌手で質問する)
聞いてみよう
CDを聞く。(CD:B49)
【教案】できる日本語 初級L9(ST1)
Can-doの確認
趣味について話したり質問したりすることができる。
状況イラストの確認
- ここはどこですか。
【チャレンジ1-1】Vることです
チャレンジの絵
T:西川さんとメアリーさんが話しています。(西川さんの「趣味」の吹き出しを指して)西川さんはメアリーさんに何を聞いていますか。
S:趣味は何ですか。
T:(メアリーさんを吹き出しを指して)メアリーさんは何と言いますか。
S:絵を見ます。
T:(西川さんの「誰」を指して)誰?何と聞きますか。
S:誰が好きですか。/誰の絵が好きですか。
T:(メアリーさんの「ピカソ」の吹き出しを指して)メアリーさんは何と言いますか。
S:ピカソが好きです。
T:では、CDを聞きましょう。
(CDを聞く)
T:西川さんはメアリーさんに「趣味は何ですか」と聞きました。メアリーさんは何と答えましたか。
S:ダニエルさんはどこに住んでいますか趣味は絵を見ることです。
(板書をして、リピート)
しゅみは絵を見ることです。
T:「見る」は「見ます」の辞書形です。今日は新しいフォーム(form)、辞書形を勉強します。
辞書形の作り方
(Ⅱグループ→Ⅲグループ→Ⅰグループの順で辞書形の作り方をする)
Ⅱグループ ~ます → ~る
食べまする
あつめまする
見まする ★
Ⅲグループ
します → する
きます → くる
べんきょうします → べんきょうする
Ⅰグループ i ます→ u
ききます → きく
よみます → よむ
つくります → つくる
(FCで練習する)
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導入
T:Sさんの趣味は何ですか。
S:スポーツです。
T:そうですか。スポーツはします、見ます、どちらが好きですか。
S:します!
T:おお~、いいですね。Sさんの趣味はスポーツをすることです。
T:Sさんの趣味は何ですか。
S:料理です。
T:そうですか。趣味は料理を作ります?ですか?
S:はい、そうです。Sさんの趣味は料理を作ることです。
(板書を追加して、リピート)
- しゅみはスポーツをすることです。
- しゅみは料理を作ることです。
★しゅみは Vじしょ形 ことです。
T:「ことです」の前は、見る・する・作る・・・動詞の何形ですか。
S:辞書形です。
T:そうです。初級L1ST3で「趣味は何ですか」「スポーツです/料理です/旅行です・・・」の名詞の言い方を勉強しました。でも、スポーツをします、見ます、わかりません。動詞の辞書形を使うと、「趣味はスポーツをすることです」「スポーツを見ることです」とわかります。
- 「できる日本語」初級L1ST3で「趣味は何ですか」の答え方として「趣味はNです」を既習。初級L9ST1では動詞を使ってより具体的に趣味について話すことができるようになる。(例)A:趣味は何ですか。 B:音楽です。(L1ST3)/音楽を聞くことです。(L9ST1)
練習
①代入練習1
(例)T:撮ります S:撮ることです
②代入練習2
(例)T:写真・撮ります S:写真を撮ることです
③QA練習、またはチェーンドリル
(例)T:趣味は何ですか。 S:写真を撮ることです。
③別冊:言ってみようP30(1)練習2
⑤本冊:言ってみよう P156(1)-1
【チャレンジ1-1】Vることです
チャレンジの絵
T:木村さんとアンナさんが話しています。木村さんはアンナさんに何と聞いていますか。
S:趣味は何ですか。
T:(アンナさんの吹き出しを指して)アンナさんは何と言いましたか。
S:本を読むことです。
T:そうですね。でも、いろいろな本があります。(アンナさんの吹き出しの「小説」を指して)アンナさんは何が好きですか。
S:小説です。
T:では、CDを聞きましょう。
(CDを聞く)
T:アンナさんの趣味は何ですか。
S:本を読むことです。
T:アンナさんは特に何が好きですか。
S:小説です。
T:そうですね。アンナさんは「私の趣味は本を読むことです。特に、小説が好きです」と言いました。
(板書をして、リピート)
わたしのしゅみは本を読むことです。
特に、小説が好きです。
導入
*教師自身のことで導入をしてもいいが、学習者に聞いてやり取りしながら導入できるとより能動的に授業に参加できる。
T:S1さんの趣味は何ですか。
S1:スポーツをすることです。
T:そうですか。スポーツはテニス、サッカー、野球・・・何のスポーツが好きですか。
S1:テニスです。
T:S1さんの趣味はスポーツをすることです。特に、テニスが好きです。
T:S2さんの趣味は何ですか。
S2:音楽です。
T:音楽を聞きますか?ピアノ・ギターを弾きますか?
S2:聞きます。趣味は音楽を聞くことです。
T:音楽はクラシック、ジャズ、J-POP、K-POP・・・何が好きですか。
S2:K-POPです。
T:そうですか。S2さんの趣味は音楽を聞くことです。特に、K-POPが好きです。
(板書を追加して、リピート)
- しゅみはスポーツをすることです。特に、テニスが好きです。
- しゅみは音楽を聞くことです。特に、K-POPが好きです。
T:趣味はスポーツです。でも、テニス・サッカー・野球・・・何が好きですか?わかりません。「特に」を使って言うことができます。
- 「できる日本語」初級L9ST1のチャレンジ①-1では「Vることです」を使って趣味を言えるようになった。チャレンジ①-2では、さらに趣味について特に何が好きなのかを情報を追加することができるようになる。
練習
①作文練習
(例)趣味は〇〇です。特に、△△が好きです。
②本冊:言ってみよう P156(1)-2
【チャレンジ2】いつも・よく・ときどき・あまり・全然
チャレンジの絵
T:マルコさんと西川さんが話しています。(マルコさんの「趣味」の吹き出しを指して)マルコさんは西川さんに何と言っていますか。
S:趣味は何ですか。
T:(西川さんの吹き出しを指して)西川さんの趣味は何ですか。
S:サッカーをすることです。
T:(マルコさんのカレンダーの吹き出しを指して)マルコさんは何を聞きますか。
S:いつサッカーをしますか。
T:では、CDを聞きましょう。
(CDを聞く)
T:西川さんの趣味はサッカーです。(吹き出しのカレンダーを指しながら)マルコさんは西川さんに何と聞きましたか。
S:西川さんはよくサッカーをしますか。
(板書して、リピート)
よくサッカーをしますか。
導入
T:Sさんは料理をしますか。
S:はい、します。
T:そうですか。私も料理をします。見てください。

T:これはカレンダーです。月曜日、料理をします。火曜日、料理をします。水曜日・木曜日・金曜日・・・毎日料理をします。私はいつも料理をします。

T:Sさんは掃除をしますか。
S:はい、します。
T:いいですね~。私は日曜日、掃除をします。水曜日、掃除をします。(カレンダーの〇を指しながら)掃除をします、掃除をします・・・。よく掃除をします。

T:私の趣味はテニスです。日曜日、テニスをします。土曜日、テニスをします。(カレンダーの〇を指しながら)テニスをします、テニスをします・・・、ときどきテニスをします。

T:Sさんは映画が好きですか。
S:はい、好きです。
T:映画を見に行きますか。
S:国で来ました。今は行きません。
T:そうですか。(カレンダーの〇を指しながら)この日とこの日とこの日は映画を見に行きます。あまり映画を見に行きません。(「いつも・よく・ときどき」のカレンダーを見せて、比較させるのもよい)

T:Sさんはカラオケが好きですか。
S:いいえ、好きじゃありません。
T:そうですか。私は歌が下手ですから、私もカラオケが好きじゃありません。(カレンダーを指しながら)ですから、カラオケに全然行きません。
T:Sさんはよくカラオケに行きますか。
S:はい、・・・ときどき行きます。
T:そうですか。いいですね。
(板書を追加して、リピート)
- いつも料理をします。
- よくそうじをします。
- ときどきテニスをします。
- あまり映画を見に行きません。
- ぜんぜんカラオケに行きません。
★よく_____ますか。
★いつも・よく・ときどき___ます。
★あまり・ぜんぜん___ません。×
T:(~導入で使ったカレンダーを指しながら)いつも・よく・ときどき・あまり・全然です。「あまり」と「全然」はネガティブ(negative)と一緒に使いません。あまり映画に行きません、全然カラオケに行きません、です。人に聞くときは「よく~ますか」と聞きます。
練習
①作文練習
(例)よく____ます。
*いつも・よく・ときどき・あまり・全然でそれぞれ作文をしてもらう。
③QA練習
(例)T:SさんはよくYou Tubeを見ますか。 S:はい、よく見ます。
④別冊:言ってみよう P30(2)練習1・2
【チャレンジ3】でも
チャレンジの絵
T:(チャレンジ②のイラストを指して)西川さんの趣味は何ですか。
S:サッカーです。
T:そうですね。(チャレンジ③のマルコさんの吹き出しを指して)マルコさんは何と言っていますか。
S:私の趣味もサッカーです。今、全然しません。
T:西川さんとマルコさんの趣味はサッカーですね。(西川さんの吹き出しを指して)西川さんはマルコさんに何と言いますか。
S:一緒にサッカーをしませんか。
T:では、CDを聞きましょう。
(CDを聞く)
T:マルコさんは「私の趣味もサッカーです」と言いました。その後、何と言いましたか。
S:でも、全然しません。
(板書して、リピート)
わたしのしゅみもサッカーです。でも、ぜんぜんしません。
導入
T:Sさんは日本のドラマが好きですか。
S:はい、好きです。
T:そうですか。よく日本のドラマを見ますか。
S:はい、よく見ます。
T:いいですね~。私も日本のドラマが好きです。でも、最近あまり見ません。忙しいですから時間がありません。
T:私は韓国語がわかりません。でも、韓国ドラマをよく見ます。面白いですから。Sさんはよく韓国ドラマを見ますか。
S:はい、見ます。私も韓国ドラマが好きです。
T:一緒ですね。
(板書を追加して、リピート)
- 日本のドラマが好きです。でも、さいきんあまり見ません。
- 韓国語がわかりません。でも、韓国ドラマが好きです。
★___。でも、___。
*「でも」の使い方がわかるように、確認の意味で口頭で質問をする。
T:日本のドラマが好きです。でも、最近あまり見ません。韓国語がわかりません。でも、韓国ドラマが好きです。私は映画が好きです。でも・・・
S:見ません。
T:いいですね。映画が好きです。でも、(あまり)見ません。歌が上手はありません。でも・・・
S:・・・カラオケが好きです。
T:いいですね。歌が上手じゃありません。でも、カラオケが好きです。歌が上手じゃありません。でも、よくカラオケに行きます。
- 「できる日本語」初級L4ST2のチャレンジ⑦で「~が、・・・」の言い方を既習。
- 「でも」は話し言葉で使われる。
練習
①後件作文
(例)サッかーが好きです。でも、_____。
②本冊:言ってみよう P156(2)(3)
【チャレンジ4】[期間]に[~回・冊・本] / 助数詞
チャレンジの絵
T:木村さんとパクさんが話しています。木村さんはパクさんに何と言っていますか。
S:趣味は何ですか。
T:パクさんの趣味は何ですか。
S:映画を見ることです。
T:(木村さんの吹き出しの「よく」を指して)木村さんはパクさんに何と言っていますか。
S:よく映画を見ますか。
T:(パクさんの下の吹き出しを指して)パクさんは何と言いますか。
S:水曜日と土曜日に映画を見ます。
T:そうですね。じゃあ、日曜日・月曜日・火曜日・・・土曜日、日本語で何ですか?
S:一週間です。
T:そうです。じゃあ、一週間です。パクさんは水曜日と土曜日に映画を見ます。(2本のジェスチャーをして)
S:ににち?
T:では、CDを聞きましょう。
(CDを聞く)
T:パクさんの趣味は映画を見ることですね。木村さんはパクさんに「よく映画を見ますか」と聞きました。パクさんは何と答えましたか。
S:1週間に2回くらい映画を見ます。
(板書をして、リピート)
1週間に2回くらい映画を見ます。
導入
T:みなさんは毎日家で何時間くらい日本語を勉強しますか。
S1:2時間です。
S2:3時間、4時間です。
T:おお~、いいですね。S1さんは1日に2時間くらい日本語を勉強します。S2さんは1日に3・4時間くらい日本語を勉強します。
T:Sさんはお酒が好きですか。
S:はい、好きです。
T:そうですか。私もお酒が好きです。Sさんは何曜日にお酒を飲みますか。
S:月曜日・水曜日・金曜日・日曜日です。
T:そうですか。Sさんは月曜日・水曜日・金曜日・日曜日・・・・1週間に4回、お酒を飲みます。
T:Sさんはよく本を読みますか。
S:いいえ、あまり読みません。
T:そうですか。私は本が好きです。1カ月に2冊、本を読みます。
*口頭のみで導入してもいいが、下記のイラストのように期間がわかるもの(1週間に4回ビール(お酒)を飲みます)を提示するとよりわかりやすい。

(板書を追加して、リピート)
- 1日に3・4時間くらい日本語を勉強します。
- 1週間に4回、お酒を飲みます。
- 1カ月に2冊、本を読みます。
★〇日・週間・・・ に 〇回・冊・本・・・
T:(指で数字のジェスチャーをしながら)1日です。S2さんは3・4時間くらい勉強します。1日に3・4時間くらい勉強します。1週間です。Sさんは4回お酒を飲みます。1週間で4回、お酒を飲みます。(板書を指しながら)ここは「1日・1週間・1カ月・1年」が来ます。ここは、「3・4時間、4回、2冊」などです。ここの助詞は「に」を使います。
練習
①助数詞の確認
テキストP287で「本・杯・冊・回」の助数詞の練習をする。
②絵カード練習
③QA練習、または作文練習
(QA練習例)T:1週間に何回くらい家族に電話をしますか。 S:1週間に1・2回くらい家族に電話をします。
④別冊:言ってみよう P31(4)練習1・2・3
⑤本冊:言ってみよう P156(1)-2
やってみよう
①CDを聞いて答える。
②趣味についてペア・グループで話す。
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以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。