日本語教師の採用試験を受けようと思っている方!
「日本語教師の就職試験は何するのかなぁ」
と気になっていませんか?
この記事は、日本語教師の就職試験の、特に「模擬授業」について書いています。
この記事を読めば、以下の疑問が解決します。
「初めて日本語教師の就職試験を受ける」
「模擬授業で何に気をつければいいのか知りたい」
なら、ぜひこの記事をご覧ください。
目次
日本語教師の就職試験について

通常、日本語教師の採用の就職試験では「書類選考」「面接」と「模擬授業」があります。
多くはないですが、筆記試験をしている学校もあります。
筆記試験は文法知識を問うもので、初級文型が多いです。
例えば、「「~ように」「~ために」の違いを説明しなさい」とかです。
まずは書類選考をして、通過したら面接と模擬授業があります。
それでは、詳しく解説していきます。
【日本語教師の就職試験】面接

日本語教師の就職試験では、書類選考に合格すると、採用担当者から連絡が来て、次の選考について案内があります。
次は面接と模擬授業がほとんどで、同じ日に実施されます。
面接は採用担当の人か教務主任が行うことがほとんどです。
日本語教師の面接では、必ず下の3つのことは聞かれると思っておきましょう。
もちろん、これ以外にも就職試験と同じような質問もされると思います。
日本語情報バンクさんのHPに「日本語学校の面接で聞かれやすい質問」が紹介されていましたので、もっと知りたいなら、そちらをご覧ください。
≫【日本語教師60名が回答】日本語学校の面接や模擬授業で聞かれやすい質問と対策
【日本語教師の就職試験】模擬授業
模擬授業の内容

日本語学校の就職試験では、模擬授業をするのが一般的です。
模擬授業は、「模擬」の授業をし、採用判断の一つにするのに実施されています。
日本語教師を希望しているなら、就職試験で模擬授業をするのは避けては通れない道ですね。
私の実体験と、日本語学校で採用にも関わったことがあるので、その経験からお伝えしますね。
書類選考を合格した方には、次の面接と模擬授業の連絡をします。
このときに、模擬授業について以下のことが伝えられます。
- 教える文型
- 模擬授業の時間
学校によっては、「みんなの日本語の〇課」という風に、教科書の指定があったり、国籍は〇〇で、〇人のクラスだと想定してくださいと言われる場合もあります。
言われなかったら、こちらから確認しましょう。
対象者によっても、導入で使う文が変わってきますので、よりリアリティーがある模擬授業ができます。
模擬授業は導入から練習までするのが通常です。
模擬授業の時間は15~20分という学校が多いようです。
時間を過ぎると途中で切られてしまう場合もあるので、ご注意ください。
教案の提出をするかどうかは確認してください。
ちなみに、私は今まで教案の提出をしたことがありませんし、私が勤務していた日本語学校でも教案の提出はしてもらっていませんでした。
模擬授業で出される課題

「みんなの日本語」の教科書が模擬授業の課題になっている学校がほとんどです。
よく出題されるところは、以下の課です。
- 14課(て形の導入)
- 19課(た形・~たことがあります)
- 22課(名詞修飾)
- 24課(授受表現(~てあげます/~てもらいます/~てくれます)
- 25課(過程条件(~たら/~ても)
- 37課(受身)
以上の課が選ばれる理由は、教えることが難しいと言われているからです。
ちなみに、私は「みんなの日本語」22課の名詞修飾が模擬授業の課題でした。
有り難いことに、養成講座で指導ポイントを教えてもらっていたので、何にもわからない文型の模擬授業をするよりも、よかったかなと思っています。
あ、もちろん、模擬授業は緊張しまくって、汗をかきながらしましたよ。
教案の作り方は、「日本語教師のための教案の書き方|教案を書く理由、書くときの注意点は?」の記事をご覧ください。
授業の流れについては、「日本語の「授業流れ」|初級文法の授業は5つのパートで組み立てます」に書いてあります。
▷教案を作る前におすすめの記事
≫新人日本語教師に必須の本!日本語教師になったら購入するべき本5冊~
≫日本語教師に必須の「初級文法の本」はコレ!~購入するべき本3冊~
▷教案を作るときにおすすめの記事
≫日本語教師のための教案の書き方|教案を書く理由、書くときの注意点は?
≫「みんなの日本語」で使う絵カード&イラストおすすめ厳選8サイト
模擬授業で何を見ているの?気を付けるポイントは?

模擬授業は、その学校の専任講師の前ですることがほとんどです。
採用担当や教務主任1人のときもあれば、専任講師が複数名で見学することもあります。
学校によっては、実際の留学生に参加してもらって模擬授業をすることもあります。
日本人の先生の前で模擬授業をするは、とても緊張するので、正直、留学生がいてくれると助かりますよね。
日本人の前だと、受け答えが、どうしても不自然でやりにくいです。
日本人の先生も外国人になったつもりで片言な日本語で受け答えするので、異様な感じです。w
模擬授業をする前に、模擬授業を見てくださる先生の名前や呼び方を確認しておきましょう。
授業をしていると指名することがあるので、模擬授業がスムーズに進みます。
ここで、採用担当者が見ているポイントは次のことです。
詳しく解説していきます。
1.教師としての立ち振る舞い
まずは、基本となる「声の大きさ、話し方、笑顔、態度」を見ています。
「教師らしく見えるか」というのは、ポイントです。
堂々とした態度で臨みましょう。それだけで、教師らしく見えます。
声は大きく・明るく・はっきり・笑顔で授業をしてください。
話し方については、「日本語教師が学生に「わかりやすく伝える」7つの話し方のテクニック」の記事も参考にどうぞ。
「日本語教師に必要な5つのこと|ちょっと意識するだけで誰でもできる!」の記事も模擬授業をする前に参考になります。
2.導入・文型練習・板書
導入や文型練習、板書がわかりやすいかどうか、チェックしています。
正直、あまりにもひどくなければ、問題ありません。
養成講座を出た人であれば、あまりにもひどいものにはならないと思います。
導入・文型練習・板書に関しては、後からいくらでも勉強して改善できますので、あまり気にしなくても大丈夫です。
3.文法知識
文法知識は、基本的なことがわかっているかを確認しています。
教案を作るときに、指定文型の文法をしっかり分析していれば大丈夫です。
文法知識に関しても、最初は未熟なのは仕方がありません。
勉強していけば、どんどん知識は増えていくので、あまり気にしなくて大丈夫です。
4.柔軟性・対応力
わざと難しい質問をしたり、間違えたりして、その時の反応を見ています。
実際に授業中に、そのような場面になったときに柔軟に対応できるか見ているのです。
質問をされて、しどろもどろになったり、固まったりしてしまうのはよくありません。
まずは、落ち着いて対応しましょう。
学生(学生役)が間違えたら、きちんと訂正してください。間違えをそのままスルーしてしまうのは、印象がよくありません。
あまりないとは思いますが、質問の答えが思いつかなかったら、「私の宿題です。次、教えます」など、何かしら反応をしましょうね。
日本語教師の就職試験に合格するためのポイントは?

日本語教師の就職試験で合格するためのポイントは、学校ごとに採用基準が違うと思います。
参考までに、私が勤務していた日本語学校は何を基準にしていたかをお伝えします。
上の書かれていることが満たされて入れば、合格にしていました。
模擬授業で授業が下手だから、日本語の知識がないから、という理由では不採用にしません。
日本語の技術に関しては、後から勉強すればいいんです。
それよりも、やる気がある人と一緒に働きたいと思っています。
模擬授業は、正式に日本語教師として教壇に立つ前に、教案を提出してもらったり、研修をどのぐらいするかの参考にしています。
【まとめ】合格ポイントをおされば、就職試験に合格できる!

日本語教師の就職試験のイメージはできましたか?
初めて日本語学校の面接や模擬授業を受けるときは緊張すると思いますが、大丈夫ですよ!!
落ち着いて、ここに書かれていたポイントを意識して臨みましょう!
就職試験に合格すれば、晴れて日本語教師としての働くことができます。
日本語教師としてのキャリアが始まります。一緒に頑張りましょうね~^^
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以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。