N2(文法分析)

【N2文法解説】~たとたん|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N2文法「~たとたん」の説明です。

 

用法

接続

Vた形+とたん

 

意味

  • ~した瞬間に
  • ~したのと同時に

 

例文

  • 椅子から立ったとたん、めまいがした。
  • 激辛カレーを食べたとたん、汗が出てきた。
  • 彼女は恋人ができたとたん、きれいになった。
  • ベットに横になったとたん、眠くなってきた。
  • ロミオとジュリエットは出会ったとたん、恋に落ちた。
  • 夏は窓を開けたとたん、蚊が入ってくる。
  • N2の試験が終わったとたん、緊張が取れた。
  • 新幹線の席で座ったとたん、隣の人が話してきた。

 

注意事項

  1. 後件に意志表現はとれない。(例)家に(✕帰ったとたん 〇帰ると)、シャワーを浴びた。
  2. 後件には意外な内容がくる。
  3. 後ろには変化を表す表現が来ることが多い。(例)~てくる、~(ように)なる、~なくなる、~(し)始める
  4. 話し手の視点は、後ろに置かれる。
  5. 話し言葉。
たのすけ
たのすけ
例文を見ると、後件はどれも予想していなかったことですね。(②)

 

類似文型との違い

~やいなや

  • 意味は「~するのと同時に」
  • 「~たとたん」と置き換え可能。
  • 「~たとん」は後件に変化が起こったことに重点が置かれるが、「~やいなや」は時間差がないことに重点が置かれる。

【参考】~やいなや

 

~なり

  • 意味は「~すると同時に」で同じ。
  • 「~たとたん」との違いは、「~たとたん」は話者の主観が入るので、実際に時間がすぐでなくても使うことができるが、「~なり」はすぐじゃないと使えない。(例)結婚(〇したとたん △するなり)冷たくなった。←結婚してすぐに冷たくなったかどうか、話者の主観によるので、「~なり」は違和感。

 

~次第

  • 意味は「~したら、すぐ」
  • 「~たとたん」」との違いは、「~次第」は意志表現をとることができる。(例)メンバーが(✕集まったとたん 〇集まり次第)、出かけましょう。

【参考】~次第

 

~か~ないかのうちに

  • 意味は「~するのと、ほぼ同時に」(例)映画が終わった終わらないかのうちに、映画館を出た。

【参考】~か~ないかのうちに

 

~(か)と思うと/~(か)と思ったら

  • 意味は「~すると、すぐに」(例)空が光ったかと思ったら、すぐに雷が鳴った。

【参考】~(か)と思うと/~(か)と思ったら

 

~た弾みに/~た弾みで=~た拍子に/~た拍子で

  • 意味は「~したことによって、(つい/うっかり/ふと)」(例)人にぶつかった(弾みで/拍子で)、転んでしまった。

【参考】~た弾みに/~弾みで~た拍子に/~た拍子で

 

以上、たのすけでした。

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