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たのすけ
N2文法「~とともに」の説明です。 使い方は3つあります。
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目次
用法①(~と一緒に)
接続
N+とともに
意味
- ~と一緒に
たのすけ
「~と一緒に」の書き言葉が、「~とともに」です。
例文
- 田中さんとともに会議に出席した。
- 家族とともにハワイへ行く予定だ。
- 子供を育てるのは初めてだ。子供ととともに成長したい。
- 彼女とともに過ごす時間が一番幸せだ。
注意事項
- 人や機関の名詞と一緒に使う。
- 改まった場面で使われる。
用法②(~と同時に)
接続
N+とともに
V辞書形/いA辞書形+とともに
Nである/なA~である+とともに
意味
- ~と同時に
- ~でもあり、…でもある
たのすけ
「~でもあり、…でもある」は二面性を表します。
例文
- 彼は俳優であるとともに、歌手でもある。
- 彼女は美人であるとともに、スタイルもいい。
- 娘が結婚するのは、嬉しいとともに寂しくもある。
- 地震とともに津波が来た。
- 空が光るとともに、雷の音が鳴った。
- チャイムが鳴るとともに、学生は教室から出て行った。
注意事項
- 後件に、意志・依頼・否定は来ない。(例)チャイムが鳴るとともに、教室から出てください。×
類似文型
~たとたん
- 意味は「~した瞬間に/~したのと同時に」(例)窓を開けたとたん、蚊が入ってきた。
- 後件に、意志・依頼・否定は来ない。
- 後件には意外な内容が来る。
【参考】~たとたん
~(か)と思うと/~(か)と思ったら
- 意味は「~すると、すぐに」(例)息子は勉強を始めたかと思ったら、携帯電話でゲームは始めた。
- 後件に、意志・依頼・否定は来ない。
- 話し手の自分のことには使えない。
- 後件は、話し手が不思議に思って注目していることがくる。
~か~ないかのうちに
- 意味は「~するのとほぼ同時に」(例)20分ジョギングをするかしないかのうちに、足が痛くなってきた。
- 後件に、意志・依頼・否定は来ない。
【参考】~か~ないにかのうちに
用法③(~が変化すると、…も変化する)
接続
N/V辞書形+とともに
意味
- ~すると、それに応じてだんだん(~が変化すると、…も変化する)。
たのすけ
自然な流れでの変化に使います。
例文
- 年を取るとともに、白髪が増えた。
- LINEを使う人が増えるとともに、電話やメールを使う人が少なくなった。
- 時間とともに、昔のことを忘れていく。
- 車の増加とともに、事故が多くなった。
- 時代とともに、人々の考えも変わってきた。
- 年齢とともに、だんだん足腰が弱ってきた。
- 日本は季節とともに、咲く花が変わる。
注意事項
- 前件・後件とも、変化を表す言葉を使う。
- 時間の経過を表す場合、「N(時間・時代・季節・年齢)+ともに」の方がよく使われる。
- 少しずつ段階的に変化する様子ではなく、変化全体に注目しているときに使われやすい。
類似文型との違い
~にともなって
- 意味は「~すると、それに応じて(~が変化すると、…も変化する)」(例)時代の変化にともなって、私たちの生活も変わっていく。
- 「~にともなって」は、一方方向ではなく増減などの対立する二方向も表せるが、「~とともに」は、前件が一方方向の変化のみ。(例)株価の変化(〇にともなって ×とともに)、配当金も増えたり減ったりする。
【参考】~にともなって(用法①)
~にしたがって
- 意味は同じで、「~すると、だんだん(~が変化すると、…も変化する)」(例)年を取るにしたがって、目が悪くなってきた。
- 「~とともに」との違いは、「~にしたがって」は動詞の辞書形を使うことが多い。
【参考】~にしたがって(用法①)
~につれて
- 意味は「~すると、だんだん(~が変わると、…も変わる)」(例)台風が近づくにつれて、雨や風が強くなった。
- 「~とともに」は名詞に接続することが多いが、「~につれて」は動詞に接続することが多い。
- 「~につれて」と違い、「~とともに」は、短時間に急速に変化するものには使えない。(例)急に雨風が強くなる(〇につれて ×とともに)、外と歩く人は少なくなってきた。
【参考】~につれて
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以上、たのすけでした。
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日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。