【N2文法解説】～のことだから｜用法・例文

たのすけ

N2文法「～のことだから」の説明です。

用法

接続

N＋のことだから

たのすけ

人を表す言葉につきます。

意味

• ～なのだから

たのすけ

お互いにわかっていること（性格や普段の態度、いつもの行動）から判断して、推量するときに使います。

例文

• いつも時間に遅れる田中さんのことだから、約束の18時には来ないよ。
• 真面目な木村さんのことだから、責任を持って仕事をしくれると思います。
• 日本語がペラペラなキムさんのことだから、N2に合格するでしょう。
• 優しい姉のことだから、洋服を勝手に借りても怒らないと思う。
• 厳しい部長のことだから、ミスしたら絶対怒られるよ。
• 心配性な彼女のことだから、書類を何回も確認しているはずです。
• A：「あれ、太郎はまだ帰っていないの？」Ｂ：「遊ぶのが大好きな太郎のことだ。公園で遊んでいるんじゃない？」

注意事項

1. 話者と関係の近い人を述べるときに使う。
2. 後件には、話者の推量・判断などを表す文（～だろう・～はずだ・～にちがいない）が来る。
3. 文末に使う場合は「～ことだ」となる。
4. 「Vて形＋のことだから」と使うこともある。（例）結婚するには、相手がいてのことだから、一人では結婚できない。

類似文型

～ものだから

• 意味は「「～ので」と言い訳をする」（例）最近忙しいもので、連絡できませんでした。
• 「わかってもらえるますよね？」という意味合いを含むので、自分のことに使うと弁目煮がましく、人のことに使うと批判的に聞こえる。

【参考】～ものだから/～もので/～もの

形の似ている文型

～ことから

• 意味は「～ことが原因・理由で」（例）田中先生は熊に似ていることから、「くまちゃん」と呼ばれている。

【参考】～ことから

～ことだし

• 理由は「～から/～ので」（例）お腹も空いてきたことだし、休憩にしない？
• 軽い理由を表す言い方で、他にも理由があるときに使う。

【参考】～ことだし

～ことだ（感慨）

• 意味は「本当に～だ」（例）田中さんが仕事を辞めてしまうのは、残念なことだ。

【参考】～ことだ （感慨）

～ことだ（助言・忠告）

• 意味は「～するのが一番いい方法だ」（例）日本語が上手になりたいなら、たくさん話すことだ。

【参考】～ことだ（助言・忠告）

以上、たのすけでした。