日本語教師になりたいと思っている方!または、日本語教師養成講座を修了し日本語教師として働こうと思っている方!
「日本語学校で働きたい」
「在宅でオンラインレッスンをしたい」
「海外で働きたい」
どんな働き方をしたいですか?
この記事では、「日本語教師の働き方」6つと、どんな人におすすめなのかを紹介しています。
「日本語教師にはどんな働き方があるのか知りたい」
「私に合った日本語教師の働き方は何か知りたい」
なら、ぜひこの記事をご覧ください。
目次
日本語教師の働く場所
日本国内だけでなく、海外でも働ける
日本語教師の働く場所は日本国内だけではありません。勤務場所は日本だけでなく海外にもあります。
海外の求人は、中国、ベトナムが多く、次にタイ、フィリピン、韓国などが多いです。
日本語教師の働き方を6つ紹介【国内】
日本語教師の働き方はいくつかあって、簡単に働き方を6つに分けました。
- 日本語学校で教える
- 日本語学校以外の学校(大学、専門学校など)で教える
- 企業研修の講師をする
- プライベートレッスンで教える
- オンラインで教える
- ボランティアで教える
では、詳しく解説していきます!
1.日本語学校で教える

日本語学校が一番身近にある働き方です。日本語教師の求人を探しても、日本語学校の求人が一番多いです。
日本語学校での働き方は「専任講師」か「非常勤講師」
日本語学校で働く場合、専任講師(常勤講師)と非常勤講師の2つの働き方があります。
専任講師は正社員と同じで、非常勤講師はパートタイムの扱いです。
専任講師とは
専任講師は日本語を教えるだけでなく、教務の仕事もやります。
学生面談や生活・進路指導、テスト作成、イベントの計画立案など業務内容は多岐にわたります。
詳しくは「日本語教師の仕事内容~日本語を教えるだけだと思っていませんか?~」で、仕事内容を紹介しています。
非常勤講師とは
非常勤講師は授業専門で、生活指導や進路指導、イベントの計画などの仕事はありません。
専任講師と非常勤講師の違いは「「常勤講師」と「非常勤講師」の違い!メリットとデメリットを紹介!」の記事をご覧ください。
日本語教師のキャリアとしては、非常勤講師からスタートして、2・3年してから、専任講師になる人が多いです。
長い人だと5年経った後に専任になった人もいました。
専任講師の数は決まっていて、専任講師の席が空かないとなれません。
専任講師になれるかどうかは、タイミングにもよるところも大きいですね。
主婦の人は旦那さんの扶養の範囲内で働きたいと考えている人が多く、非常勤講師として週に1~3回働いている人が多いようです。
【参考】主婦は非常勤の日本語教師が働きやすい|メリット・デメリットを6つ解説
日本語学校で働くのがおすすめな人
日本語学校で働くのにおすすめは、こんな人です。
専任講師 |
|
非常勤講師 |
|
日本語教師としてキャリアをスタートさせるなら、最初は日本語学校で働くことをおすすめしています。
一概にどこがいいとは言えませんが、理由は2つあります。
2.日本語学校以外の学校(大学、専門学校など)で教える

学校といえば、日本語学校がほとんどですが、それ以外の学校で教える働き方もあります。
大学や専門学校、少ないですがインターナショナルスクールや小学校も需要はあります。
大学で教える場合は、日本語教師の資格だけでなく修士以上の学歴を求められます。
大学で教えるのは、日本語関連の修士を取った人以外はあまり現実的ではないと思います。
専門学校の場合はある程度日本語ができる人が入学するので、日本語学校と教える内容は異なります。もっとレベルの高い日本語だと思ってください。
日本語学校以外の学校(大学、専門学校など)で教えるのがおすすめな人
おすすめな人は、こんな人です。
- 大学なら、日本語教育の博士号を持っている人
- 専門学校なら、ある程度日本語の知識がある人
3.企業研修の講師をする

企業研修の講師として働く人は、ある程度日本語教師の経験だけでなく社会人の経験もある人が多いです。
学習者はサラリーマンなので、企業の方は日本語教師に一般企業での社会人経験を求めている場合も多いです。
企業研修をする場合、学習者のレベルは大体2つに分かれます。
日本語レベルがN2以上の場合と、N4ぐらいの場合です。学習者の日本語レベルは働く職種によって異なります。
私も企業研修の講師として働いたことがありますが、学習者の日本語のレベルは高く、日本人じゃないの?なんて方もいました。
教えていたのはビジネス日本語です。日本語レベルが高い学習者は敬語やビジネスで使える表現とかでした。
現状では日本語学校と比べると企業研修の講師の需要は少ないです。
しかし、今後は、外国人の社員を採用している企業も増えており、企業研修の需要は増えていくと思います。
企業研修の講師がおすすめな人
企業研修の講師に向いているのは、こんな人です。
- ある程度日本語教師の経験を積んだ人
- 一般企業での社会人経験もある人
4.プレイベートレッスンで教える

プライベートレッスンをしている人は、フリーランスとして働いている人が多いです。
プライベートレッスンはカフェなどで日本語を教えます。
学習者はビジネスマンが多いですね。働きながら日本語を勉強しているので、日本語の上達進度は遅いです。
宿題を出しても忙しくてやってこない場合もあります。
説明する言語で英語を希望する人もいます。忙しいビジネスマンだからこそ、効率を求めているのかもしれませんね。
プライベートレッスンの場合、学習者の希望に合わせてこちらでカリキュラムを組みます。
(カリキュラムとは、どんな教科書を使って何をどのように教えるかです)
それを考えると、プライベートレッスンは少しは日本語教師としての経験を積んだ人のほうがおすすめです。
プライベートレッスンの需要は、あまり多くないです。
知人の紹介などでプレイベートレッスンを始めることが多いので、
プレイベートレッスンをやりたいなら、いろんなところで声をかけたり、自分の売り込みをしておくことをおすすめします。
プライベートレッスンがおすすめな人
プライベートレッスンがおすすめな人は、こんな人です。
- ある程度日本語教師の経験を積んだ人
- 学習者に合わせてカリキュラムが組める人
- 学習者の母語(または英語)が話せる人
5.オンラインレッスンで教える

コロナ以降、急速にオンラインレッスンの需要が増えています。
オンラインレッスンはSkypeやZoomなどを使用して日本語を教えます。
学習者が多い中国人が多いですが、最近は日本の文化に興味を持っている欧米人も多いので、欧米人の需要もあります。
オンラインは基本的に会話のレッスンが多いです。ほとんどが1対1で、時間は学習者の国の時間に合わせます。
学習者は社会人が多いので、平日の夜や土日にレッスンを希望する人が多いです。
オンラインレッスンはレッスンが決まっていないので、収入が不安定になります。
決まった額以上の収入がほしいなら、オンラインレッスンはあまりおすすめできません。
メリットは、自宅でできるし、自分の都合に合わせて働きやすいことです。
オンライン日本語教師の求人に興味があるなら、「【2021年8月更新】日本語教師のオンライン求人のまとめ」の記事をどうぞ。
(2021.10.16追記)
現在、私はオンラインで日本語を教えています。
デメリットとしては、収入が安定しないことです。
しかし、スケジュールも自由にできるし、家にいながら仕事をできるのはメリットだと感じています。
何よりも私にとっては「自分らしく」「のびのび」と働けているので、今の価値観にはオンライン日本語教師の働き方があっています。
【参考】専任講師をしていた私がオンライン日本語教師に転職した3つの理由
オンラインレッスンがおすすめな人
オンラインレッスンがおすすめな人は、こんな人です。
- 会話をメインに教えたい人
- 在宅で働きたい人
- 自分の都合に合わせて働きたい人(プライベートを優先させたい人)
- 収入額にこだわりがない人
6.ボランティアで日本語で教える

日本語業界は、ボランティアで日本語を教えている人がとても多いです。
平成28年度の文化庁の報告書によると、日本語を教えている人の59%がボランティアだそうです。
詳しくは「日本語教師の約59%がボランティアの限界ー在留外国人の日本語教育担い手不足懸念」という記事をご覧ください。
ボランティアの場合は、日本語教師の資格がなくてもなれる場合も多いです。
募集は市町村などの自治体、日本語学校でもボランティアを募集しています。
市町村の場合は、日本語教室でボランティアとして教える前に簡単な研修を開いてくれるところもあります。
ボランティアは無給なので、自分で生計を立てなくてもいい人はいいかもしれません。
しかし、日本語教師の資格を持っているなら、日本語学校などの機関で働くことをおすすめします。
なぜなら、ボランティアはあくまでボランティアなので、日本語を教えてお金を得る経験をしたほうが、教師自身の日本語に向き合う姿勢が違うからです。
それから、周りに他の日本語教師がいるのは、刺激にもなるし、自身のスキルアップに役立ちますよ。
ボランティアで教えるのがおすすめな人
ボランティアで教えるのがおすすめなのは、こんな人です。
- 日本語教師の資格がない人
- 日本語教師で生計を立てなくてもいい人
【まとめ】自分に合った働き方を選ぼう!

日本語教師はいろいろな働き方ができます。
仕事を決めるときは、「どんな働き方をしたいか」「日本語教師として何をしたいか」を考えてみてください。
自分に合った働き方がわかるはずです。
日本語教師としての経験がまだない、浅いなら、日本語学校で働くことをおすすめします。
他の日本語教師の方もいるので、刺激になりますし、わからないことは先輩に教えてもらえます。
カリキュラムも組まれていて教える科目もたくさんあるので、日本語教師としての経験が積めますよ。
日本語教師の求人を探す場合は、「日本語教師の求人サイトまとめ|10サイトから好みの求人を探そう!」から探せますよ。
日本語教師になりたい方は「日本語教師になるには?職業別おすすめの日本語教師になる方法はコレ!」の記事を読んでみてください。

以上、たのすけでした。
日本語教師のまとめ記事はこちら
≫日本語教師になりたい方向けのまとめ記事
≫授業のやり方や教え方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事
≫【完全保存版】日本語授業のやり方や教え方がわかるまとめ記事
≫働き方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事
日本語教師たのすけです。
恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。